刀剣を買取に出す方必読!刀剣の基本知識と買取時の注意点を紹介


- 刀剣売却時の注意点を知りたい方
- 刀剣買取りの相場が知りたい方
- 刀剣買取り時の流れと査定方法が知りたい方
日本の伝統文化を象徴する刀剣は、その美しさと歴史的価値から多くの人々に愛されており、近年では、収集や鑑賞だけでなく、相続や整理の際に刀剣の買取を検討する方も増えてきました。
しかし、刀剣の買取は陶器や掛け軸と違い、専用の証明書などが必要なため、より信頼できる買取業者に依頼することが重要です。本記事では、刀剣の買取市場の現状や価値を決めるポイントにくわえ、査定の流れや買取時によく出る疑問点解説してます。刀剣の売却を検討する方は、ぜひ参考にしてください。
刀剣の買取市場と近年の需要
日本の伝統文化を象徴する刀剣は、その美術的価値や歴史的背景から、国内外で高い評価を受けています。 しかし、刀剣の市場や相場、需要を知らずに買取が行えていない方もいるでしょう。
近年、日本の刀剣業界は少子高齢化の影響を受けていますが、近年は刀剣を題材にした刀剣を題材としたゲームやアニメも生まれたことで、注目されている傾向にあります。
今後は、刀剣の買取市場は今後も拡大が予想され、投資対象としての注目度も高まると予想されます。しかし、買取時は刀剣の価値は種類や状態、歴史的背景など要素を知り、専門的な知識を持つ業者に相談するのがおすすめです。
買取業者で扱っている刀剣の種類と相場
日本刀は、その形状や用途により多彩な種類が存在し、それぞれに歴史や形状が異なります。以下の刀剣の相場は10万円から数百万円にもなります。まずは、各刀剣の特徴などを知りましょう。
・直刀(ちょくとう)
直刀は、平安時代以前に製作された反りのない刀で、古代は武器として使用されていました。現存数が少なく、歴史的価値が高いため、状態や由来によっては数百万円以上の高値で取引されることがあります。
・太刀(たち)
太刀は、平安時代から室町時代にかけて武士が使用した、刃を下にして腰に帯びる長い刀です。形は弧を描くように湾曲しており、この形状は「腰振り」と言われています。買取相場は刀工や保存状態、歴史的背景によって価格は大きく異なりますが、一般的には10万円から100万円の範囲で取引されています。
・打刀(うちがたな)
打刀は、室町時代以降に普及した、刃を上にして腰に差す形式の刀です。大きさは60cm以上で反りは浅く、江戸時代の武士たちに愛用されていました。買取相場は、刀工や保存状態により15万円から数百万円程度となっています。
・脇差
脇差は、刀と共に携帯される短めの刀で、護身用として使用されました。長さや装飾、刀工の評価によりますが、政宗の銘文があるものは30万円以上で買取することも可能です。
・短刀
短刀は、30センチメートル未満の短い刀で、武士が刃を上に向けるようにして腰に差して使っていました。この使い方から「腰刀」とも呼ばれています。短刀は美術的価値が高いものや著名な刀工の作品は、高額で取引される傾向があります。
短刀は無銘の場合は2
5万円程度、傘笠亭 正峯の作品の場合、50万円で買取できることもあります。
・薙刀(なぎなた)
薙刀は、長い柄の先に湾曲した刃を持つ武器で、鎌倉時代から使用されました。買取価格は保存状態などによりことなりますが、3万円から数十万円になるのが一般的です。
・長巻
長巻は、薙刀似た形をしている刀剣です。薙刀は先端の反りが強くなっていますが、長巻は薙刀よりも先端の反りが浅くなっているのが特徴です。現存数が少ないため、希少価値が高く、価格も高めになる傾向があります。
・矛(ほこ)
矛は、日本書紀や古事記にも登場していた刀剣で、古くから使用されていた刺突用の武器です。儀式用としても用いられました。歴史的価値が高いものは、高額で取引されることがあります。
・剣
剣は、両刃の直刀で、古代から儀式や戦闘で使用されました。保存状態や歴史的背景により、価格は大きく変動します。
・甲冑(かっちゅう)
甲冑は、武士が戦闘時に着用した防具で、古代から幕末まで使用されました。現在は美術品として楽しまれており、買取相場は、銘文がないもので35万円前後と言われています。
・刀装具
刀装具は、刀の鍔(つば)や目貫(めぬき)、小柄(こづか)、笄(こうがい)などの装飾部品を指します。刀装具は美しさを引き立てるだけでなく、職人の技術や芸術性が買取価格に影響します。錆などがある場合でもまとめて買取を出すと3万円程で取引されることがあります。
・小柄(こづか)
小柄は、刀の鞘に差し込まれる小刀で、実用性と装飾性を兼ね備えています。精緻な彫刻や装飾が施されたものは、コレクターから高い評価を受けています。
・笄(まげ)
笄は、髪を整えるための道具です。当時は刀の鞘に装着して使っており、素材はべっ甲や象牙が使用されています。笄の買取相場は刀剣類より低くはなりますが、美術的価値が高いものは、高額で取引されることがあります。
刀剣の価値を決めるポイントは?
日本刀の価値は、保存状態や作者など、さまざまな要素によって決まります。ここからは、刀剣の価値が決まる要素を詳しく解説します。
有名刀工の作品や人気銘柄の刀剣
日本刀の価値は、他の美術品同様、刀工の知名度によって大きく左右されます。 特に、著名な刀匠が手掛けた作品は、その技術力と芸術性から高く評価されます。
例えば、鎌倉時代の名工である正宗や、室町時代の村正、本村保廣などの作品は、その希少性と歴史的背景から比較的高額で取引されることが多いです。 また、刀工の流派や作風も評価の対象となり、特定には流派があります。五箇伝や大和伝、保昌派などの刀剣は特徴的な刃文や形状から刀剣マニアに愛されており、高い人気を博しています。
日本刀の等級
日本等(刀剣)には、公益財団法人日本刀美術刀剣保存協会と国とによって等級が設けられています。 刀剣の等級は以下のように分かれます。
等級名 | 説明 |
国宝・重要文化財 | 郵券文化財のうち重要・高価値と認められたもの |
重要美術品 | 1933年の「重要美術品等ノ保存ニ関スル法律」に基づき認定されたもの(現在は廃止)。広報の資格を持っているがまだ国宝になっていないもの |
特別重要刀剣 | 重要刀剣のなかでも保存状態と出来が良いもの |
重要刀剣 | 特別保護刀剣のなかでも保存状態と出来が良いもの |
特別保存刀剣 | 保存刀剣の中でも保存状態と出来がいいもの |
保存刀剣 | 江戸時代までに作られた刀剣の中でも美しさが損なわない程度の保存状態があるもの。傷がある刀剣も含む |
上記の表は、上にいくにつれ等級が高いものになります。重要文化財や国宝と認められるもの医は数百万円以上の価値がつくこともありますが、刀剣は保存状態や傷の有無で買取価格が変わるため、保存刀剣でも数万円以上の買取価格になることもあります。
上記の等級は、日本美術刀剣保存協会などの専門機関によって認定されているため、どの買取業者でも同じ基準で査定を行います。買取前に知っておくことで、およその買取価格を知ることができるでしょう。
保存状態が良いもの
刀剣の保存状態は、買取価格に大きく影響します。 錆びや傷が少なく、研磨状態が良好なものは買取価格が高価格になりやすい傾向にあります。
状態を良いまま保存するためには、刀身を白鞘に納め、湿度50%前後、室温が20度前後の部屋で保管することが理想です。 また、定期的に刀身に刀油を塗布すると錆を防ぐこともできます。
付属品の有無で査定額は変わる?
刀剣には、拵え(こしらえ)や白鞘、目貫(めぬき)、鍔(つば)などの付属品があります。 付属品が揃っている場合は刀剣全体の価値が向上します。
特に、精巧な彫金が施された鍔や、歴史的価値のある拵えが付属している場合、査定額が大幅に上昇することも。 一方、付属品が欠けていたり、状態が悪い状態だった場合は、査定額が下がってしまうことがあります。
鑑定書つきのものは高価買取されやすい
刀剣をより安心して買取したい方は、事前に真贋鑑定を用意し、鑑定書を発行してもらいましょう。
鑑定書の有無は、買取価格に大きく影響します。 信頼性の高い鑑定機関が発行した鑑定書が付属している刀剣は、その信憑性が保証されるため、高額で取引される傾向があります。 鑑定書には、刀工名、製作年代、特徴などが詳細に記載されており、これらの情報が明確であることで、買い手に安心感を与えます。 鑑定書は公益財団法人日本美術刀剣保存協会に依頼すると発行できます。
刀剣買取時の査定方法と流れ
日本刀の買取を検討する前に、査定の方法や手順を理解しておくと、より安心してスムーズな取引を行うことができます。以下に、査定前の準備から買取方法、そして相見積もりの必要性について詳しく解説します。
査定前に準備するもの
まず、日本刀の売却を考える際に「銃砲刀剣類登録証」を用意しましょう。 銃砲刀剣類登録証は、美術品としての価値が認められた刀剣に対して交付されるもので、所持や売買の際には必須となります。 登録証がない刀剣は、法律上の問題から売却が難しくなるため、事前に確認しておきましょう。
次に、刀剣の真贋や価値を証明する「鑑定書」も用意してください。 信頼性の高い鑑定機関が発行した鑑定書があれば、査定額が向上する可能性があります。 さらに、付属品である刀装具や拵え(こしらえ)などの付属品が揃っている場合も、買取価格が高くなりやすくなります。
買取方法は宅配・来店・訪問の3種類
日本刀の買取方法には、大きく分けて「宅配買取」「来店買取」「訪問買取」の3種類から選べます。
宅配買取は、 買取業者に刀剣を郵送し、査定を受ける方法です。 買取業者から遠方にお住まいの方や、営業時間の来店が難しい方におすすめです。 刀剣は繊細な品物なため、梱包や輸送時は取り扱いに十分に注意して準備をしてください。
来店買取は、 直接店舗に刀剣を持ち込み、その場で査定を受ける方法です。 専門の鑑定士と直接相談できるため、詳細な説明を受け、質問をすることができます。 ただし、刀剣の持ち運びには注意が必要です。車での来店を行うこと、また事前に店舗へ連絡を入れて予約をとって買取を依頼しましょう。
訪問買取は、 鑑定士が自宅まで訪問し、その場で査定を行う方法です。 複数の刀剣を所有している場合や、持ち運びが難しい方におすすめです。 訪問日時の調整が必要となりますが、自宅で査定が完了するため、手間が少ないのがメリットです。また、銃刀法に該当する刀剣を外に持ち出すのが不安な方にもおすすめといえるでしょう。
相見積もりをとるべき?
買取業者に刀剣の買取を依頼する場合は、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」を行うものおすすめです。 各業者によって査定基準や評価ポイントが異なるため、提示される買取額にも差が生じることがあります。 相見積もりを行い、最も高い評価をしてくれる業者を選ぶと良いでしょう。
また、相見積もりを行う際は買取金額だけでなく、業者の評判や過去の取引実績なども確認して業者を選ぶのがおすすめです。中には他店では買い取りを断られたものが別店で買い取れたということもあります。多くの業者に見積もりを依頼することで、高価買取のチャンスが得られます。
刀剣買取時に多い注意点と疑問
刀剣は日常で触れることのない美術品のため、買取時に様々な疑問が生まれるでしょう。ここからは、刀剣買取前に知っておくと安心な注意点や疑問点と解決方法を紹介します。
刀の買取時に証明書がない場合は?
銃砲刀剣類登録証が必須です。銃砲刀剣類登録証があれば第三者から依頼された刀剣でも買取を行うことはできます。銃砲刀剣類登録証がない場合は最寄りの警察支所とお住まいの教育委員会へ届け出を行いましょう。銃砲刀剣類登録証がない場合は、罰則を受けることがあるため、必ず届け出を行ってください。
個人で売却する際に気を付けるべき点
刀剣はオークションサイトなどを使うと好きな値段で買取を行うことができます。しかし、刀剣は銃刀法に該当するため、トラブルが起きる可能性が高い商品です。また、オークション媒体によっては売り出せないことも。
個人で売却する場合はオークションサイトの事例を調べましょう。不安な場合は専門の買取業者に依頼すると、トラブルなどを避けて取引を行うことができます。
買取時を安心して依頼できる業者の選び方は?
日本刀の買取を検討する際、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。その中でも、全国刀剣商業協同組合(全刀商)に加盟している業者は、信頼性の高い取引が期待できます。
全刀商は、内閣総理大臣の認可を受けた刀剣商および刀職者のための協同組合であり、昭和62年9月に設立されています。全刀商に加盟している業者は、刀剣の評価鑑定や買取において高い専門性と信頼性を持っています。
また、組合としての活動を通じて、業界全体の健全な発展に寄与していることから、全刀商加盟の業者に依頼することで、安心して買取を進めることができます。
刀剣の買取は銀座蔵や来店・訪問買取が安心!
本記事では自宅に眠っている刀剣の買取方法や、買取業者で買取ができる刀剣の種類にくわえて、銃刀を扱う際に必要な書類などを紹介しました。
銀座蔵やでは記事内で紹介した刀剣の買い取りを行っており、利用者さまが安心して取引ができるよう、来店買取と訪問買取で買取を行えるようになっています。他店では買取不可だった刀剣や小物類なども買取できることもあるため、気になる方は以下のリンクから問い合わせください。

