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ライター買取相場2025|ZIPPO・デュポンなど高級ライターの価値を解説

2025.11.10
ライター買取_銀座蔵や

この記事を書いた人

銀座蔵や スタッフ

青木 優
YU AOKI

査定経験:約10年
得意ジャンル:ブランド品など全ジャンル
趣味:骨董品収集・古物相場の動向リサーチ

ブランド品の鑑定を得意としながらも、骨董品収集という趣味を通じて培った幅広い知識と、古物市場の動向を常にリサーチする探究心で、ジャンルに縛られない多様な品物の価値を正確に見極めます。

ブランド品の鑑定を得意としながらも、骨董品収集という趣味を通じて培った幅広い知識と、古物市場の動向を常にリサーチする探究心で、ジャンルに縛られない多様な品物の価値を正確に見極めます。

「タバコをやめて何年も経つなあ」「100円ライターで充分」
こんな声を本当によくお聞きします。

長年使っていたライターも、喫煙をやめると出番がなくなり、引き出しや棚の奥にしまい込んだままという方も多いでしょう。

使わなくなったライターはどう処分したらいいんだろう。
父親の遺品整理をしていたらブランドメーカーのライターが出てきたなどのケースも珍しくありません。

今では使う機会が少なくなったライターも、価値ある一品かもしれません。

タバコの歴史

現在では外出先では余り目にしなくなったタバコ。
以前の日本では公的な場所では当たり前のようにタバコが吸われていたのです。

まずは日本のタバコの歴史を振り返ってみましょう。

タバコの発祥

日本でタバコが存在していたのは江戸時代や明治時代からですが、一般の人々が日常的に吸うようになったのは戦後のことです。

国営の日本専売公社が戦後に大量生産を行ってからでした。
これは、国営の日本専売公社がタバコの大量生産を行い、広く流通させたことが大きな要因です。
戦後の復興期において、タバコは比較的安価で手に入り、喫煙は社会的にも一般化していきました。

その後1985年に日本たばこ産業株式会社(JT)に事業を引き継がれました。

日本で販売されている大半がJTから供給されており、海外メーカーの割合は数割に過ぎません。

たばこの喫煙率は日本では1965年ころがピークとされてなんと成人男性の約82%が喫煙されていたとされます。
タバコが日常生活に深く浸透しており、家庭でも職場でも、通勤電車の中でも、社会的な制約なく喫煙する文化が一般的でした。

喫煙率の減少

 日本では、職場や職場の飲み会、通勤の電車の中などでタバコを吸うのは当たり前で、吸わない人も受動喫煙をさせられるのが当たり前でした。

 しかしたばこは肺がんの原因と分かっており受動喫煙が問題になり始め1980年代にはオフィスでの禁煙が当たり前になりました。

 それでも応接室や会議室での喫煙はいまだに認められていましたが、共有スペースにたばこの匂いが染みつくことへの批判が高まり1990年代には喫煙コーナーが設けられそれ以外の場所での喫煙が禁止に。

 2003年に「健康増進法」で、受動喫煙防止が義務化。2018年改正で飲食店・職場・学校など禁煙エリアが爆発的に拡大しました。

 約50年前までは男性の喫煙率は80%以上でしたが、それがここ数年の男性喫煙率は30%前後となんと50%も減少することに。

 しかし感覚としては未だに男性の30%以上が吸っているというのは想像以上に高い数値のようにも思えますね。

電子タバコの増加

紙たばこを吸うと、自身や周囲や家族への健康問題に悪影響を与えます。
しかし紙たばこの習慣を辞められない人は電子タバコへ移行していきました。

電子タバコには、紙たばこに含まれる人体に有害なタールが含まれていないことから自身や周囲への健康の悪影響を最小限に抑えることができるのです。

また電子タバコは紙たばこと違って、火を使わないため火事のリスクを減らすこともできます。 

100円ライターで充分

会社や飲み会などの公の場でたばこを吸う場合は、ブランド品のライターを持lっていることはおしゃれの一つだったと言えます。

しかし現在では公共の場で吸うことへの視線がかなり厳しくなり人前でタバコを吸う機会は激減し、喫煙コーナーでこっそり数ケースが大半です。

そのためライターにステータスを感じる機会もぐっとへりました。人が見ていないのだから、ただ火が付けばいい! 100円ライターで充分という方も多いはずです。

でもタバコが廃れ、ライターを処輸する必要性も無くなったのだから高級ライターを高価買取したいという人もいないのではと思うかもしれませんが、高給ライターはコレクター商品として人気があるのです。

高価買取可能なライターの種類

たばこ自体を辞めてしまったために、以前使用していたブランド品ライターを保存したままにしてある方も多いのでではないでしょうか。
そんな買取可能なライターをご紹介します。

5大ブランドのライター

ライターの5大ブランドは以下の通りです。

ジッポ(ZIPPO)アメリカ
ダンヒル(Dunhill)イギリス
カルティエ(Cartier)フランス
ロンソン(Ronson)アメリカ・イギリス
エス・ティ・デュポン(S.T. Dupont)フランス

高級ライターは数万円から数十万円、数百万円するライター迄あります。

【ジッポ】ライター専門メーカージッポ。
一般的なモデルは数千円程度の価格で販売されています。
高級モデルは1万5千円以上の高級ライターとして販売されています。

ジッポのライターはオイル式で着火が安定しており、コレクターズアイテムとしても人気があります。
特に限定モデルや装飾の施されたモデルは、単なる実用品としてだけでなく、趣味やコレクション目的で購入されることも多く、数万円以上の価値が付くこともあります。

【ダンヒル】ダンヒルは、イギリスで紳士服やアクセサリーを手掛けていました。

 同時に高級ライターを手掛け世界的に名声を得ているブランド。
一般モデルは約15万円〜20万円ほど。

 一般的なモデルの価格帯はおおよそ15万円〜20万円程度で、素材や装飾によってはさらに高額になることもあります。
特に限定モデルや貴金属を使用したモデルは数十万円以上になる場合もあり、ライター自体が贅沢品・投資対象として扱われることも珍しくありません。

【カルティエ】フランスの高級宝飾・時計ブランドで世界中で名前を知られています。ライターの製造でも高級品として名声を誇ります。
カルティエのライターは、単なる喫煙具ではなく、宝飾ブランドならではの精緻なデザインと高品質な素材が特徴で、コレクターズアイテムとしても高い人気があります。

一般的なモデルの価格帯はおおよそ10万円〜50万円程度

【ロンソン】ロンソンは、アメリカ・イギリス発祥のライター専門メーカー。
長い歴史の中で高級ガスライターやオイルライターを中心に製造・販売してきました。
一般モデルは約5,000円〜3万円の手頃な価格で購入できる点も魅力です。

【エス・ティ・デュポン】エス・ティ・デュポンはフランスのメーカーでライター、万年筆、革製品などの高級アクセサリーでも世界的に知られています。
一般モデルは約3万円〜10万円ほど。

高価買取のポイント

高級ライターは、素材と加工で価値が決まります。
外壁が金、プラチナ、銀などの貴金属系で作られているライターは、その希少性と高級感から高く評価されます。

また本物の貴金属で作られてはいないライターでも価値が低い訳ではありません。
真鍮・ステンレスに金メッキ・プラチナメッキ加工がされているライターもあり、見た目の豪華さとブランド力で高価買取されることがあります。

つまり、素材の本物度だけでなく、デザイン性や仕上げ、ブランドの評価も買取価格に大きく影響します。
高級ライターは、貴金属や装飾の有無にかかわらず、完成度の高いデザインや希少性があるものほど高価買取される傾向にあります。

外側の金属の種類によっても価値が違う?

高給ライターは、金、プラチナ、シルバーの3種類で作られていることが多いです。

たとえブランドモノライターでなくても、本物の「金」が使用されているケースがありますので「金色」のライターが出てきた場合は、一度査定に出してみてください😊 思わぬ買取金額になることもあります。

ブランドライターは、加工やデザイン・希少性で高級感を出しているため金、プラチナ、シルバーでなくても高給なライターもあります。

素材の価値+ブランド価値+デザインで「高級ライター」と認識されます。

ファッションブランドライター

ライターを専門に販売しているブランドメーカーではなくても、ファッションブランドで販売されるライターも高く評価されています。

金、プラチナ、銀などの貴金属を使用している、高級樹脂やラッカー、漆などの装飾加工品で、一般モデルや、高給限定モデルなどは高く評価されます。

たとえブランドモノのライターでなくても、本物の「金」が使用されているケースがありますので「金色」のライターが出てきた場合は、一度査定に出してみてると 思わぬ買取金額になることもあります。

こんなライターでも買取可能?

恐らく皆さんが保存しているライターには完璧な保存状態の商品はほぼないと思われますどんなライターでも買取が可能なのかまとめました。

着火しない

現在では、公の場で吸う機会がほぼないうえに、自宅の家でさえも壁に臭いをが付くことを避けるために部屋で吸う機会も減少しました。

そのために着火しないライターでも問題がありません。
要は使えるか使えないかではなく、コレクターとしての価値があるからです。

ランドや希少性、デザインなどの外観的価値や、歴史的背景、限定モデルであることといった要素が重視されるようになりました。

コレクターとして購入したり、保管したりするケースが増えており、たとえ着火しなくても高級ライターには依然として価値があります。
これにより、ライターの購入や保有の理由は「使うため」から「所有するため」のコレクションになっていったのです。

外側のケースや付属品がない

もちろんブランドライターの場合、元箱やケース、説明書などの付属品があるのが理想的でコレクター市場では非常に評価が高くなります。

しかし付属品がないから全く価値がないということはなく、ちゃんと価値があり本体さえ残っていればしっかりとした価値があります。

 付属品はあくまで「プラス評価の要素」であり、それがないことによって価値がゼロになることはありません。
重要なのは、本体の状態とブランドの力、そしてそのモデルの希少性です。
多少の欠品があっても、それを補うだけの魅力を持つライターは今も多く存在します。

中古で使用感がある

中古で使用感があるライターも意外と市場ではよく見かけます。
中古や使用感のあるライターには、新品にはない「味わい」や「歴史の跡」が出ます。この経年変化や使用による小さなキズ、光沢の変化などが、コレクターやライター愛好家にとっては逆に大きな魅力となることが多く、単なる中古品以上の価値を持つ場合もあります。

長く使われてきたことによる手になじむ感覚や、使い込まれた雰囲気は、新品では味わえない特別な存在感をライターに与えます。
そのため、使用感のある中古ライターであっても、コレクションや趣味の対象として高く評価されることがあるのです。

ライター以外の喫煙具の買取

たばこを吸う道具として、ライターだけでなく、パイプやキセルも高価買取が可能です。

パイプ

粗く刻んだタバコの葉をパイプの円形の皿に詰めて吸い口からゆっくりと喫煙するのが一般的なパイプスタイル。

パイプの素材は紫壇(ブライヤー)という地中海沿岸のコルク樫の根茎 を使用しており、高級パイプの定番素材として長い歴史があります。

イギリスの貴族が出てくるドラマではよくこのパイプが頻繁に登場します。

例えばシャーロックホームズや、エルキュール・ポアロの名探偵も推理をしながらパイプをくゆらせるシーンが多く描かれています。

パイプは単なる喫煙道具ではなく、知識人や紳士の象徴として文化的背景を示していたようです。

海外には有名なパイプメーカーがいくつかあります。ダンヒル(Dunhill)、スタンウェル(Stanwell)、ピーターソン(Peterson)、サヴァンナ(Savinelli)、ヴィルトゥオーソ(Vauen)などです。

もしこのような有名パイプメーカーのパイプをお持ちでしたら是非査定ください。

キセル

キセルは日本独自の喫煙道具で、江戸時代~明治時代に広く使われました。

細かく刻んだ刻みたばこを火皿に詰めて吸うキセルは、銀、銅、真鍮などの細長い金属で作られています。

現在では、コレクター喫煙具としてキセルでタバコを吸う方もいます。

キセルというと皆さん何か聞いたことがあると思いますが、電車などの公共機関の運賃をごまかして乗車する場合に使われます。

キセル=キセルは火皿が小さく少量のたばこで済むということから、キセルでタバコを吸うとたばこ代の節約になったのです。
そこから公共交通機関の運賃などを少量でごまかすことを「キセルをする」という言葉として使用されているのです。

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