ブランデーの種類一覧|原料・産地の違いとXO・VSOPの意味を解説
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銀座蔵や スタッフ
- 青木 優
- YU AOKI
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得意ジャンル:ブランド品など全ジャンル
趣味:骨董品収集・古物相場の動向リサーチ
ブランデーは果実を原料とする蒸留酒で、「原料」「産地」「熟成表示」の3つの軸で整理すると種類の違いが分かりやすくなります。
代表的なのは、ぶどうから造る「コニャック」「アルマニャック」と、りんごなどから造る「カルヴァドス」です。
一方、VSOPやXOはブランデーの種類ではなく、コニャックなどで使われる熟成年数に関する表示です。
| 見方 | 代表例 | 代表的な種類・名称 |
|---|---|---|
| ①原料 何から造るか | ぶどう | コニャック、アルマニャック、ピスコ |
| ぶどう以外の果実(りんご・さくらんぼなど) | カルヴァドス、キルシュヴァッサーなど | |
| ぶどうの搾りかす | マール、グラッパ | |
| ②産地・製法 どこで、どの規定で造るか | フランス・コニャック地方 | コニャック |
| フランス・アルマニャック地方 | アルマニャック | |
| フランス・ノルマンディー地方 | カルヴァドス | |
| ③熟成表示 どのくらい熟成された原酒を使っているか | VS、VSOP、ナポレオン、XOなど | 種類ではなく、コニャックなどに付く熟成に関する表示 |
ブランデーの種類は「原料・産地・熟成表示」の3つの要素で分かる
ブランデーの種類は、
「何から造るか(原料)」
「どこで、どの規定で造るか(産地・製法)」
の2つから分類されます。
これに、種類とは別の情報である「どのくらい熟成された原酒を使っているか(熟成表示)」が加わることで、ラベルの情報が読み取れるようになります。
種類が多く見えるのは、この3つの見方が1本のボトルに同時に表示されているためです。
種類ごと順に見ていきましょう。
ブランデーは原料によって種類が分かれる
ブランデーは果実を原料とする蒸留酒で、何の果実を使うかによって大きく3つに分かれます。
もっとも多いのが、ぶどうを原料とするブランデーです。
コニャックやアルマニャックをはじめ、世界で流通するブランデーの多くがこれにあたります。
ワインを蒸留して造られるため、華やかな香りと厚みのある味わいのものが多いです。
次に、ぶどう以外の果実を原料とするブランデーがあります。
りんごから造るカルヴァドス、さくらんぼから造るキルシュヴァッサーなどが代表例で、原料となる果実の香りがそのまま個性になります。
3つ目が、ワインを造ったあとのぶどうの搾りかすを原料とするブランデーです。
フランスのマール、イタリアのグラッパが知られており、ぶどう本来の風味をより直接的に感じられます。
産地や製法によって呼び名が変わる
コニャックやアルマニャックは商品名やブランド名ではなく、産地と製法の条件を満たしたブランデーだけが名乗れる呼称です。
例えばコニャックは、フランスのコニャック地方で、定められたぶどう品種や蒸留方法、樽での熟成期間といった条件をすべて満たしたものだけが名乗れます。
同じぶどうを原料としたブランデーでも、別の地域で造られたものはコニャックとは呼べません。
アルマニャックはフランス南西部のアルマニャック地方、カルヴァドスは北部のノルマンディー地方と、それぞれ産地と規定が定められています。
つまりコニャックとは、ブランデーという大きな分類の中にある一種類です。
「ブランデーとコニャックは別のお酒」ではありません。
コニャックとXOは同じ「種類」ではない
ここが、ブランデーでもっとも混同されやすい部分です。
コニャックは産地と製法による種類を表す言葉であり、XOは熟成に関する表示です。
両者は比べる対象ではなく、同時に1本のボトルに表示されます。
例えば「ヘネシー XO」は、コニャックという種類のブランデーであり、かつXOという熟成表示が付いたものです。
コニャックにもアルマニャックにもXOは存在します。「コニャックとXO、どちらが格上か」という比較は成り立ちません。
VS・VSOP・ナポレオン・XOといった表示が何を意味するのかは、記事の後半で詳しく解説します。
そもそもブランデーとは?ウイスキーとの違い
ここまで種類の考え方を整理しましたが、そもそもブランデーそのものがどのようなお酒なのか、ウイスキーとの違いも含めて確認しておきましょう。
ブランデーとは、ぶどうやりんごなどの果実を発酵させた酒などを蒸留して造る蒸留酒です。
コニャックのように樽で熟成させるものがある一方、グラッパやキルシュヴァッサーなど、樽熟成を行わないタイプもあります。
同じ蒸留酒でよく比較されるのがウイスキーですが、両者のもっとも大きな違いは原料にあります。
ブランデーが果実を使うのに対し、ウイスキーは大麦やトウモロコシなどの穀物を原料とします。この違いが、香りや味わいの方向性を分けています。
| 比較項目 | ブランデー | ウイスキー |
|---|---|---|
| 主な原料 | ぶどうなどの果実 | 大麦・トウモロコシなどの穀物 |
| 造り方 | 果実を発酵させた酒などを蒸留 種類によって樽熟成を行う | 穀物を糖化・発酵させ蒸留して樽で熟成 |
| 代表例 | コニャック、アルマニャック、カルヴァドス | スコッチ、バーボン、ジャパニーズウイスキー |
| 香り・味わいの傾向 | 果実由来の華やかで甘やかな香り | 穀物や樽に由来する幅広い香味 |
| 熟成表示の例 | VS、VSOP、XOなど | 12年、18年など年数表記が中心 |
ブランデーの語源は「焼いたワイン」
ブランデーという名称は、オランダ語で「焼いたワイン」を意味する言葉に由来するとされています。
かつてワインを船で運ぶ際、かさを減らすために蒸留したことが始まりで、樽の中で熟成が進んだことから、そのまま飲まれるようになりました。
ブランデーはすべてが甘いわけではない
ブランデーには「甘いお酒」という印象がありますが、一般的なブランデーに糖分はほとんど含まれていません。
糖分による甘さというよりも、果実や樽由来の甘やかな香りによって甘く感じられるものがあります。
味わいは銘柄や熟成期間によって幅があり、熟成が長いものほど、まろやかで重厚な風味になる傾向があります。
アルコール度数は40度前後が中心です。
代表的なブランデーの種類一覧【原料・産地別】
ブランデーの種類は、原料と産地の組み合わせで整理すると全体像がつかめます。
まずは代表的なものを一覧で確認してください。
| 種類 | 主な原料 | 主な産地 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| コニャック | ぶどう | フランス・コニャック地方 | 世界でもっとも知られるブランデー。まろやかで華やか |
| アルマニャック | ぶどう | フランス・アルマニャック地方 | コニャックとは蒸留方法が異なり、力強い風味 |
| カルヴァドス | りんご(一部洋梨) | フランス・ノルマンディー地方 | りんご由来の甘い香りが特徴 |
| フレンチブランデー | ぶどう | フランス各地 | 上記の産地規定に属さないフランス産ブランデー |
| マール | ぶどうの搾りかす | フランス | ワイン製造後の搾りかすを原料とする |
| グラッパ | ぶどうの搾りかす | イタリア | イタリアを代表する蒸留酒 |
| ピスコ | ぶどう | ペルー・チリ | 樽熟成させない無色のタイプが中心 |
| キルシュヴァッサー | さくらんぼ | ドイツ・フランスなど | 無色透明。製菓用としても使われる |
| ポワールブランデー | 洋梨 | フランスなど | 洋梨の華やかな香りが際立つ |
| スリヴォヴィッツ | すもも | 東欧各国 | 東欧で広く親しまれている |
| オルホ | ぶどうの搾りかす | スペイン | スペイン版のグラッパにあたる |
日本では、コニャック・アルマニャック・カルヴァドスを「世界三大ブランデー」として紹介することがあります。
以下で詳しく解説します。
コニャック|ブランデーを代表する種類
コニャックとは、フランスのコニャック地方で定められた規定に従って造られたブランデーです。
ブランデー全体の中でもっとも知名度が高く、「ブランデーといえばコニャック」と言われるほどの存在です。
産地が限定されているだけでなく、使用できるぶどう品種、蒸留方法、熟成期間などが細かく定められています。
蒸留は銅製の単式蒸留器で2回行い、オーク樽で最低2年以上熟成させることが条件です。
味わいはまろやかで、華やかな香りと上品な口あたりが特徴です。
比較的まろやかな味わいのものも多く、初心者がブランデーを選ぶ際の候補にもなります。
代表的な銘柄には、ヘネシー、レミーマルタン、マーテル、カミュ、クルボアジェなどがあります。
アルマニャック|コニャックとは製法が異なるブランデー
アルマニャックは、フランス南西部のアルマニャック地方で造られる、フランス最古とされるブランデーです。
コニャックとの最大の違いは蒸留方法です。コニャックが単式蒸留器で2回蒸留するのに対し、アルマニャックは専用の蒸留器で1回蒸留するのが伝統的な製法です。
原料由来の成分がより多く残るため、コニャックよりも力強く個性的な風味になります。
もうひとつの特徴が、収穫年を表示したヴィンテージ品が多いことです。
コニャックは複数年の原酒をブレンドするのが一般的ですが、アルマニャックには単一年のものが多く流通しています。生産量が少ないこともあり、希少性の高い古いヴィンテージが存在するのもこの種類ならではです。
カルヴァドス|りんごを中心に造られるブランデー
カルヴァドスは、フランス・ノルマンディー地方で造られる、りんごを主原料としたブランデーです。
りんごの発泡酒であるシードルを蒸留して造られます。
注意したいのは、すべてのアップルブランデーがカルヴァドスと呼べるわけではないという点です。
コニャックと同様に産地と製法の規定があり、それを満たしたものだけが名乗れます。
他の地域で造られたものは、単にアップルブランデーと表記されます。
味わいはりんご由来のフルーティーで甘やかな香りが特徴で、ブランデー特有の重さが苦手という方には、カルヴァドスが向いています。
ブランデー特有の重さが苦手な方にも入りやすい種類です。
マール・グラッパ|ぶどうの搾りかすから造るブランデー
マールとグラッパは、ワインを造ったあとに残るぶどうの搾りかすを原料とするブランデーです。
フランスで造られるものがマール、イタリアで造られるものがグラッパと呼ばれ、スペインではオルホという名称になります。
樽熟成させない無色透明のタイプが多く、ぶどう本来の香りをより直接的に感じられます。
食後酒として親しまれており、ワイン好きの方に選ばれることの多い種類です。
果実から造るブランデーは無色のものが多い
さくらんぼや洋梨など、ぶどう以外の果実から造られるブランデーは、無色透明のものが多いのが特徴です。
キルシュヴァッサー、ポワールブランデー、スリヴォヴィッツなどが代表例で、一覧表のとおり原料の果実がそのまま個性になります。
琥珀色をしたブランデーの色は、樽熟成によるものです。
これらは樽熟成をしない、あるいは短期間に留めることで、果実の香りを活かす造りになっています。
VS・VSOP・XO・ナポレオンの違いは?ブランデーの熟成表示を解説
VS・VSOP・XOなどは、ブランデーの種類を表すものではありません。
主にコニャックやアルマニャックで使われる、熟成に関する表示です。
ここまで見てきた「原料」「産地・製法」が種類の分類であるのに対し、熟成表示は同じ種類の中で、どのくらい熟成された原酒が使われているかを示す情報です。
ラベルの読み方が分かると、ボトル選びの基準がはっきりします。
VS・VSOP・XOは「最も若い原酒」を基準に決まる
熟成表示を理解するうえで、最初に押さえたいポイントがあります。
ブランデーは、複数の年数の原酒をブレンドして造られます。
そして表示の基準になるのは、そのブレンドに使われた原酒のうち、もっとも若いものです。
例えばVSOPと表示されたコニャックには、20年や30年熟成の原酒が含まれていることがあります。
それでも、もっとも若い原酒が基準を1年でも下回れば、上位の表示は名乗れません。
逆に言えば、熟成表示は「最低ラインの保証」であり、平均的な熟成年数を示すものではありません。
また、コニャックでは熟成年数を「コント」という独自の単位で数えます。
コントは蒸留した翌年の4月1日を起点に数えるもので、暦の上での熟成年数とは厳密には一致しません。
コニャックの熟成表示を一覧で比較
コニャックの熟成表示は、BNIC(コニャック地方産業委員会)によって定められています。
| 表示 | 名称 | 必要なコント | 目安 |
|---|---|---|---|
| VS/スリースター | Very Special | 2以上 | もっとも標準的なクラス |
| VSOP | Very Superior Old Pale | 4以上 | 飲みやすさと深みのバランス型 |
| ナポレオン | Napoléon | 6以上 | VSOPとXOの中間 |
| XO/オルダージュ | Extra Old | 10以上 | 上位クラスの目安 |
| XXO | Extra Extra Old | 14以上 | 2018年に新設された最上位区分 |
※スリースター、セレクションなどはVSと同じ区分にあたります
注意したい点が2つあります。
ひとつは、XOの基準が2018年4月に引き上げられたことです。それ以前はコント6以上でしたが、現在はコント10以上が条件となっています。
2018年より前に書かれた記事や書籍では「XO=6年以上」と記載されているため、古い情報を目にした場合は注意してください。
もうひとつは、オルダージュ(Hors d’Âge)の位置づけです。オルダージュはXOより上位の等級と紹介されることがありますが、法定上の基準はXOと同じコント10以上です。
ただし実際には30年以上熟成させた原酒を使うものが多く、基準は同じでも中身は大きく異なるのが実情です。
アルマニャックの熟成表示はコニャックと同じではない
「ブランデー共通のランク制度」というものは存在しません。
アルマニャックにもVSOPやXOという表示はありますが、制度そのものはコニャックとは別に定められています。
例えばアルマニャックには、収穫年を表示したヴィンテージ品という独自のカテゴリーがあります。
これは単一年の原酒のみで造られたもので、複数年のブレンドを前提とするコニャックの熟成表示とは考え方が異なります。
カルヴァドスやグラッパなど、他の種類のブランデーにもそれぞれの表示ルールがあります。
VSOPやXOという表記を見かけたら、まずそれが何の種類のブランデーなのかを確認することが正確な理解につながります。
ナポレオンとXOはどちらが上?
コニャックの基準では、XOのほうが長い熟成が求められます。
ナポレオンがコント6以上であるのに対し、XOはコント10以上です。
ただし、「XO=ナポレオンより美味しい」とは限りません。
熟成表示はあくまで最低限の熟成期間を示すもので、味わいは原料となるぶどうの産地、ブレンドの設計、造り手の方針によって大きく変わります。
熟成が長いほど重厚でまろやかになる傾向はありますが、軽やかな味わいを好むなら、VSOPのほうが好みに合うこともあります。
なお、XOはヘネシーが1870年に使い始めた表現とされ、現在ではコニャックの上位クラスを示す言葉として広く定着しています。
出典:ヘネシー|X.O cognac Hennessy 75 cl 40% with box
初心者向け|ブランデーの選び方
ブランデーを初めて選ぶなら、「味わいの方向性」「予算」「飲み方」の3点から絞り込むのがおすすめです。
種類や熟成表示の意味が分かれば、選ぶ基準は自然と定まります。
好みの味・香りから種類を選ぶ
まずはどんな味わいを楽しみたいかから考えると、種類が絞り込めます。
| 好み | 選択肢の例 |
|---|---|
| 王道のブランデーを味わいたい | コニャック |
| 力強い個性を楽しみたい | アルマニャック |
| フルーティーな香りを楽しみたい | カルヴァドス |
| ぶどう本来の風味を直接感じたい | マール・グラッパ |
ブランデーらしい王道の味わいから試したい場合は、コニャックが選択肢になります。
クセが少なくまろやかで、ブランデーの標準的な味わいを知るのに適しています。
ここを基準にすると、次の1本を選ぶときの判断軸ができます。
ブランデー特有の重さが苦手という方には、カルヴァドスが向いています。りんご由来の軽やかな香りで、印象がかなり異なります。
予算と熟成表示から選ぶ
熟成表示は価格にも反映されます。
一般的にVS、VSOP、XOの順に価格が上がり、上位クラスでは数万円以上になるものも少なくありません。
ただし、熟成が長いほど自分の好みに合うとは限りません。
熟成表示は最低限の熟成期間を示すもので、味わいの良し悪しを保証するものではないためです。
予算とのバランスを重視するなら、VSOPクラスから検討する方法もあります。
VSより深みがあり、XOほど価格が高くありません。飲み比べて好みが分かってから、上位クラスに進むのが失敗の少ない選び方です。
贈り物として選ぶ場合は、知名度の高い銘柄のVSOPやXOが定番です。
相手の好みが分からない場合ほど、広く知られた銘柄が選ばれています。
飲み方に合わせて選ぶ
どう飲むかによっても、選ぶべきクラスは変わります。
香りをじっくり楽しむストレートで飲むなら、VSOP以上のクラスが向いています。
熟成による香りの複雑さが感じられます。
一方、ソーダ割りやカクテルには、比較的手頃なVSクラスも合わせやすい選択肢です。
割って飲む前提なら、高価なボトルを選ぶ必要はありません。ブランデーは度数が高く重いお酒という印象がありますが、ソーダで割れば軽快に飲めます。初めての方は、この飲み方から入るのもひとつの方法です。
有名・高級なブランデーの代表銘柄
ブランデーの銘柄は数多くありますが、世界的に知られているのは、コニャックの大手メゾンを中心とした限られたブランドです。ここでは代表的なものを紹介します。
| ブランド | 主な種類・産地 | 特徴 |
|---|---|---|
| ヘネシー | コニャック | 世界最大級のコニャックメゾン。 「XO」という表現を最初に使ったブランド |
| レミーマルタン | コニャック | グランド・シャンパーニュとプティット・シャンパーニュの原酒を用いる「フィーヌ・シャンパーニュ」で知られる 最高級品「ルイ13世」で知られる |
| マーテル | コニャック | 1715年創業。コニャック最古級のメゾンのひとつ |
| カミュ | コニャック | 家族経営を続ける大手メゾン。個性的なボトルでも知られる |
| クルボアジェ | コニャック | ナポレオンとの逸話で知られる歴史あるブランド |
| ポールジロー | コニャック | 小規模生産者。無添加の造りで評価が高い |
| ブラー | カルヴァドス | カルヴァドスの代表的な生産者 |
| サントリー | 日本 | 国産ブランデーを長年展開 |
高級ブランデーには希少なボトルもある
高級ブランデーには数万円以上の商品もあり、希少品や限定品ではさらに高額になる場合があります。
価格を左右する要素はいくつかあります。
長期熟成の原酒を使用していること、生産量が限られていること、そしてボトル自体に価値があることです。
例えばレミーマルタンの「ルイ13世」は、長期熟成の原酒を使用し、クリスタル製のデキャンタに詰められた、レミーマルタンを代表する最高級ラインとして知られています。
ヘネシーの「リシャール」、マーテルの「コルドンブルー」なども、各メゾンの上位ラインにあたります。
こうした上位クラスのボトルは、陶器製やクリスタル製の特別な容器に詰められているものが多いのも特徴です。
中身だけでなく、ボトルそのものが製品の価値を構成しています。
また、すでに製造が終了した銘柄や、限定生産されたボトルも存在します。
こうしたボトルは市場に出回る数が限られるため、発売当時の価格とは異なる評価を受けることがあります。
サントリーブランデーにもさまざまな商品がある
サントリーは、国産ブランデーを長年にわたり展開してきたメーカーです。
サントリーでは、V.O、V.S.O.P、X.Oなどの名称を冠したブランデーを展開しています。
輸入品と比べて手に取りやすい価格帯のものが多いのが特徴です。
日本人の味覚に合わせた造りとされ、ブランデーに馴染みのない方でも試しやすい銘柄と言えます。
一方で、過去に発売され、現在は製造を終了している商品も少なくありません。陶器製のボトルに詰められた限定品や、記念ボトルなども過去に販売されてきました。自宅や実家で見かける国産ブランデーには、こうしたすでに終売となった商品が含まれていることがあります。
ニッカも同様に、長年にわたり国産ブランデーを展開してきたメーカーです。
ブランデーの買取価値は何で決まる?
ここまでブランデーの種類について解説してきましたが、自宅に飲まないブランデーがある場合、その価値が気になる方もいるかもしれません。
ブランデーの買取価値は、種類だけで決まるものではありません。査定では、以下のような点を総合的に確認します。
| 査定で確認するポイント | 内容 |
|---|---|
| ブランド・銘柄 | ヘネシー、レミーマルタンなど需要のある銘柄か |
| 熟成表示・商品 | XOや各メゾンの上位ラインにあたるか |
| 希少性 | 終売品、限定品、古いヴィンテージなど |
| 状態 | 未開栓か、液面やボトル・ラベルの状態 |
| 付属品 | 箱などの有無 |
有名銘柄や希少なボトルは価値が付く場合がある
「コニャックだから高い」「XOだから高い」というものではありません。
買取価値を左右するのは、その1本に市場での需要があるかどうかです。
買取市場では、知名度の高いメゾンの上位ラインなどが評価される場合があります。
各メゾンのXOクラスや、レミーマルタンの「ルイ13世」のような最高級品がこれにあたります。
すでに製造が終了している銘柄や、限定生産されたボトルも同様です。市場に出回る数が限られるため、評価が高くなることがあります。
前述したアルマニャックの古いヴィンテージ品や、陶器製ボトルに詰められた過去の記念品なども、このケースにあたります。
一方で、ご自身で価値を判断するのは簡単ではありません。
ラベルの表記や銘柄から判断できる部分もありますが、実際の評価は市場の需要によって変わるため、査定で確認するのが確実です。
30年以上前の古いブランデーも買取できる場合がある
古いお酒は価値がない、と考える必要はありません。
銀座蔵やでは、未開栓であれば30年以上前のブランデーも買取の対象としています。
ウイスキーやブランデーは、適切に保管されていれば長期間にわたって品質が保たれるお酒です。
「古いから」という理由だけで処分してしまうのは、もったいないケースがあります。
なお、買取の対象となるのは未開栓のボトルです。開栓済みのものは原則として買取できませんが、空き瓶については買取できるボトルもあります。
高級ブランデーの容器には、それ自体に需要があるものが存在するためです。判断に迷う場合は、まずご相談ください。
箱なし・ラベルに傷や汚れがあっても査定できる
付属品がない、見た目に難があるという理由で諦める必要もありません。
銀座蔵やでは、箱がない状態のボトルも買取しています。
また、ボトルやラベルに傷や汚れがあるものも買取の対象です。
長年自宅で保管されていたボトルは、ラベルの色あせや汚れがあることが一般的です。
もちろん、状態が良いほど評価は高くなります。
箱や付属品が残っていれば、あわせてお持ちください。ただし、なくても査定は可能です。
飲まないブランデーがあるなら処分する前に査定を
ブランデーは贈答品として贈られることも多く、自宅に飲む予定のないボトルが残っているケースは少なくありません。
- いただき物のブランデーを、飲まないまま保管している
- 実家の整理や遺品整理で、古いボトルが出てきた
- 銘柄や種類が分からず、価値があるのか判断できない
こうした場合、処分してしまう前に、一度査定で価値を確認することをおすすめします。
前述のとおり、古いボトルや箱のないボトルでも、買取の対象となる場合があります。ご自身で判断して処分してしまうと、価値のあるボトルだった可能性に気づけません。
査定額を確認したうえで、売却するかどうかを決めていただけます。査定を受けたからといって、必ず売らなければならないわけではありません。
点数が多い場合や持ち運びが難しい場合には、出張買取もご利用いただけます。
遺品整理などで複数のお品物がある場合もご相談ください。
ブランデーの種類についてよくある質問
代表的なのは、コニャック、アルマニャック、カルヴァドスの3種類です。
日本では、コニャック・アルマニャック・カルヴァドスを「世界三大ブランデー」として紹介することがあります。
ほかにも、ぶどうの搾りかすから造るマールやグラッパ、さくらんぼから造るキルシュヴァッサーなど、原料や産地によってさまざまな種類があります。
コニャックはブランデーの一種です。別のお酒ではありません。
フランスのコニャック地方で、定められた規定に従って造られたブランデーだけがコニャックと名乗れます。同じぶどうを原料としていても、ほかの地域で造られたものはコニャックとは呼べません。
コニャックの基準では、XOのほうが長い熟成が求められます。
VSOPがコント4以上であるのに対し、XOはコント10以上です。
ただし熟成表示は最低限の熟成期間を示すもので、味わいの好みは人によって異なります。
コニャックの基準では、XOのほうが上位にあたります。
ナポレオンはコント6以上、XOはコント10以上と定められています。
なお、XOの基準は2018年4月にコント6からコント10へ引き上げられました。
それ以前の情報では、XOが6年以上と記載されている場合があります。
ブランデーは甘いお酒ですか?
一般的なブランデーに糖分はほとんど含まれていません。
糖分による甘さというよりも、果実や樽由来の甘やかな香りによって甘く感じられるものがあります。
参考:サントリー|ブランデー成分表
王道のブランデーから試したい場合は、コニャックが候補になります。
予算とのバランスを重視するなら、VSOPクラスから検討してもよいでしょう。
ブランデー特有の重さが苦手な場合は、りんごから造られるカルヴァドスも選択肢になります。
ヘネシー、レミーマルタン、マーテル、カミュ、クルボアジェなどが代表的です。いずれもコニャックの大手メゾンにあたります。
各メゾンの上位ラインは数万円以上、レミーマルタンの「ルイ13世」のような最高級品はさらに高額になります。
未開栓であれば、30年以上前のブランデーも買取の対象となる場合があります。
箱がない場合や、ボトル・ラベルに傷や汚れがある場合でも査定は可能です。
開栓済みのものは原則として買取できませんが、空き瓶については買取できるボトルもあります。
ブランデーは「原料・産地・熟成表示」の3つの視点で見ると分かりやすい
ブランデーは、原料や原料の使い方によって、大きく3つに整理できます。
代表的なのは、ぶどうから造るコニャック・アルマニャック、りんごから造るカルヴァドスです。
そしてVS・VSOP・XOといった表記は、種類ではなく熟成に関する表示です。
コニャックとXOは比べるものではなく、1本のボトルに重なって表示されています。
この違いが分かれば、ラベルの情報は正しく読み取れます。
これからブランデーを楽しむ方は、まず好みの味わいと予算から種類を絞り込んでみてください。
迷ったら、コニャックのVSOPクラスが選びやすい1本です。
自宅に飲まないブランデーがある方は、処分する前に価値を確認することをおすすめします。
未開栓であれば、古いボトルや箱のないボトルでも買取の対象となる場合があります。